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小学校の時の和樹は、凄く人見知りする奴だった。
小学校で数少ない友人の中でも、特に俺になついていた。
俺も、和樹が自分にしかなつかない猫のようで、可愛かった。
鬱陶しくもあったが、和樹には俺しかいないと思うと、突き放せなかった。
彼女がいても、彼女そっちのけで和樹に構った。
今思えば、和樹は俺が鬱陶しかったのかもしれない。
自嘲気味に笑う。
何か、むなしかった。
勝手に和樹は俺がいないと駄目だと思ってた。
それが違う事に、あいつが彼女を作った事によって気が付いた。
俺は、ただ認めたくなかった。
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