●月☆日 某所にて

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「決まった、みたいだね」 部屋の入り口にはいつのまにか黒頭巾のおっさんがいた。 「行きます」 涙はもうない。お茶を飲み干し、おっさんの前に立つ。 「連れてってください」 おっさんが微笑んだ、気がした。 「じゃあいっといで。一週間以内ならいつでも此処とあっちを行き来できる。後悔の、しないように」 それが真っ白な部屋と黒頭巾のおっさんが消える前の最後の音だった。
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