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~エトナの部屋~
「ここがエトナの部屋か」
煉が言った。
「いい部屋でしょ~」
エトナが楽しげに言った。
ちなみにテーブルにはすでに蒼鬼がいた。
まあな、確かにいい部屋だな。
ところでそこで料理を取り分けてるのは誰だ?
「あ、僕はアンバー・キャット=ウィズフォグと言います。よろしく」
そう言ったのは赤い目の水色の髪の色の女だった。
「こいつはさっき帰って来る間に見つけてね、飯おごってくれるらしいから部屋に招待したんだ」
エトナがニコニコしながらそう言った。
「そうか、じゃあ私達も貰っていいか?」
「はい、どうぞ」
あ、俺はいらないぞ。来る前にもう喰ったからな。
「そうですか…それでは五人で頂きましょう」
え、俺は要らないんだが。
「あ、そこに僕の連れがいるんです」
ベッドには読書している赤い髪を後ろに束ねているブルーの瞳の男がいた。
「己(おれ)もいらんぞ、喰ってきたからな」
「彼はリオン・トイルといいます」
アンバーが説明してくれた。
「よろしく」
リオンというらしい男が言った。
ああ、よろしくな。
そうしている間に料理が四人分の皿に盛られていった。
「それじゃあ頂きましょう」
そして四人はすぐに食べ終わった。
そして悲劇は起こった。
「―――ヴ……」
アンバー以外の三人が苦しみ始めた。
「あれ、どうしたんですか?」
「ト、トイレ……!」
そう言い残して三人は部屋から一斉に出て行った。
どうしたんだ?あいつら。
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