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「ふーん……」
カノンはやはり投げやりに言う。
「ん?なんだ、それしか言えないのか?」
彼女は若干馬鹿にした様に言った。
「あ?んなわけねーだろ!……もしかしてあんたが煉か?」
彼女は頷いた。
「あぁ、そうだ。まさか、お前が同行するのか?」
「ああ、あと二人俺の連れがいるが……?、どうした?」
「ん?いや、何でも無い。そうか、お前とか…」
煉は物思いに入っていた。
『なんなんだ?こいつ?まぁいいか、にしてもアイツら遅いな…』
そう思った矢先、酒場のドアが勢いよく開いた。
「ありゃ?やっぱりあたしたちの方が遅かったか」
「らしいな」
男と女が入って来た。男はクシャナシリーズに身を包み、龍弓[日輪]を背負い、女はグラビドUシリーズを纏い、ライトボウガン[テイルストリング]を肩に掛けていた。
「遅かったな、二人とも」
カノンが挨拶する。どうやら件の連れらしい。
「まぁね、弾丸の素材買ったりしてたから」
女、エトナが言った。
「オレは少しこいつに買い出しを手伝わされてた、で、そいつは誰だ?」
男、蒼鬼が聞いて来た。
「ああ、こいつは…」
「私は今回のクエストを張り出しておいた煉だ」
「……と、言うわけだ。仲良くしてくれよ?煉」
言われた本人は『当然だ』という様な顔をして、こう切り出した。
「私達はこれから<フラヒヤ山脈>に向かう」
煉はそう切り出した。
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