君に恋して

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元木努(つとむ)高校の入学式のため学校に向かっていた。正直入学式なんてどうでも良かったが参加しないわけにはいかないので仕方なく参加している。 ドンッ 誰かが努にぶつかった。一人の女子が衝撃で地べたに座り込んだ。努…「大丈夫?」 女子…「…。」 女子はコクンと首を動かし教室に向かった。努(なんだ…あいつ) 努が教室に向かうと先ほどの女子が努の隣りと思われる席に座っていた。名前は朝倉愛海(あいみ)だった。 愛海…「…。」 また愛海は首を動かしただけだった。 努…「しゃべれよ。」愛海は首を振った。 努…「なんだよ。」 そこへ愛海の幼馴染みの田村有希(ゆうき)が来た。 有希…「愛海どうしたの?」 愛海は手を動かした。愛海…「ワタシワハナセナイッテカレニツタエテ。」 有希…「分かった。あのねこの子は愛海っていうんだけど…事故で声が出なくて話せないのよ。」 愛海…「ケサハゴメンナサイ。」 有希…「今朝はごめんなさいだって。」 努…「事故…。朝は別に気にしてないよ。」愛海は笑顔をみせた。
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