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放課後…
愛海…「事故のこと…だよね…。」
本当はこんな事聞き出す事ではないと分かっていたが努はどうしようもなかった…。
愛海…「彼氏がいるの。五歳年上の。中学の二年生の時ね 友達と帰り道で道路歩いてた。 バイクが突っ込んで来たんだ。目の前で友達はかなりぶつかって…。私は足を重傷ですんだ。でも…友達はもういないの。すごく叫んだらしくてショックで声が出ないの。」
その後バイクの奴は逮捕、スピード違反で約八年の懲役、その人は愛海の彼氏だった。
愛海…「今でもたくさんの謝罪の手紙が届くの。私は待ってる。」
努…「なんでそんな奴の事待つんだよ。お前の親友ひいたんだぞ。」
愛海…「正当防衛みたいなもんだよ。あの時変なセールスにつかまってたの。危なく連れて行かれそうな所を助けてくれたの。間違って友達に突っ込んだのこんなつもりなかったの。」
努…「だからって…」愛海…「関係ないじゃない…。」
努…「俺じゃダメ?」愛海…「ゴメンナサイ。」
愛海は手話で返した。努…「君はあいつに声を奪われたんだぞ。そんなやつ好きでいられるのかよ。」
愛海…「私が守ってあげたい。」
努…「君が死んでいたかもしれないのに…。」
愛海…「死んだよ。彼…。」
努…「はっ?お前言ってることメチャクチャだよ。」
愛海…「彼は懲役八年と宣告されて、今年自殺したの。でも私は待ってる。いつかその罪が許される時を、私は彼の罪をかぶるのだから誰とも恋愛しません。」
努…「君はもう罪を受けてる。現に声を失ってる。」
愛海…「命を奪われた人もいるわ。私の罪はかなり重いものだよ。こんなこと努君に言うべきことじゃないのは分かってる。だけどね…努君になら話しても良い気がした。」
努…「俺は好きだ。」愛海…「アリガトウ。」
努…「じゃあ…」
愛海…「トモダチデイテネ。」
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