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洋治は球場の外にいる一海達を探した。
一海…「洋治!おめでとう!」
洋治…「ありがとう。…大地。約束は約束だよな。」
大地…「あぁ好きにしてくれ。」
洋治…「一海…俺 一海のこと好きだった。…あの…」
一海…「やめて…。その事だけど私全部知ってるんだから。二人が私をかけてたこと。私はゲームの道具じゃない!それに二人とも最近ぎこちないよ。三人仲良し…それで…良いじゃん。」
一海は一人で帰った。洋治…「あの話聞いてたんだ。馬鹿みたいだぜ。なに二人で争ってんだか。」
大地…「だな…。」
洋治…「もっとヘコむと思ってた。」
大地…「うるせーな。お前こそ、振られた顔ヤバかったぜ笑」
洋治…「馬鹿野郎。仲直りできるかな…。」大地…「明後日にでも謝るか。夏休みだ。家にいるべ。」
洋治…「キャッチボールしないか…グラブは2個あるから。」
大地…「久し振りにやるか。」
二人は暗くなるまでキャッチボールをした。昔はこんな事当たり前だった。
~~~~次の日~~~一海の家の前に二人は立ち尽くした。
洋治…「何もなくねぇ?」
大地…「あぁ おばさん庭いじり好きだったよな。こう花壇なんかに花咲いてたんだけど…ないな。」
洋治…「あれなんだ。玄関の。」
玄関に一通の手紙が貼ってあった。
一海からだ。
一海『大地 洋治へ
突然のことでびっくりしたでしょう。実は私は二人に隠していたことがあります。それは甲子園の日に転校…引っ越しすることです。
だから最後に二人が仲のよい姿を見たかった。でも…仕方ないよね。三人はいつも一緒だったから私二人とも好きだよ。私達が運命でつながってたらまた会える。それを信じて私は場所を明かしません。さようなら。』
大地と洋治は顔を見合わせた。そして涙を一つこぼし。
洋治…「馬鹿 泣くなよ。また会えるさ。」大地…「お前こそ泣くな。」
二人で笑い合い泣き合った。
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