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そしてまた、今日までこの冒頭の文を疑問にも思われず、曲解されたままで、現代に至っては性同一性障害やホモセクシャルなどと言われてしまっている紀貫之の心情は如何にあるのだろう
これに関しては質問広場で検索してみると出てくる
キーワード検索【紀貫之 土佐日記】
性同一性障害という回答を否定されていないところを見ると、それがかなり浸透しているようだ
回答では男は漢字で書かなければならなかったのだという、明らかに間違った解釈もなされている
正しくは日記が公的なものであるからではなかったかと突っ込んでみたくなる
日記とは律令体制のもとに発達した記録の方法であるということを述べなくてよいのか?
やはりここでも間違った認識がなされている
しかし、これはひどい
如何に学校での【土左日記】がいい加減であったかが如実に分かる
真実がどこにあるのかはもう誰も知らない
だが、疑うことをやめてしまえばそこで終わる
筆者は一度は終わらしてしまったものを、もう一度起こしてくれたのだ
これについて更なる論議がなされることを、これからに期待したい
このまま埋もれてしまわないことを切に願うものである
前に触れた辞書の【女手】は『源氏物語』から用例が出ている
筆者はこれについても触れているのだが、ここでは【土左日記】だけにしぼることにする
さて、この冒頭の文だけにかなり費やしてしまった
もうそろそろ、先に進まなくてはなるまいて
いきなり爆弾を落としてしまったが、この先どうなることやら?
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