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「‥こりゃあ、沙夜里が毎日遊んでる人形じゃねぇか。これと同じのが欲しいってのかい?」
「それはミカちゃん人形。ミカちゃんハウスはその人形のお家の事よ」
「‥へぇ、そうなのか。
まぁ、約束しちまったからなぁ、プレゼントしてやらねぇとな。
秋奈、買ってきてやってくれよ、頼んだぞ。」
すると秋奈は
「何言ってんのよ?虎さんが言った事でしょ?虎さん買ってきてよ。」
「は!?な、なな何言ってんだ?お、俺がおもちゃ屋なんかに入る訳ねぇだろ!?
ましてやその、ミカちゃん何たらなんて、格好悪くて買えるかよ!!バカ言っちゃいけねぇや!」
「しーっ!そんな大声出すと沙夜里が起きちゃうでしょ!せっかく昼寝したところなんだから。
それに、アタシは家の事やらなきゃいけないし、クリスマスの夕食も作らなきゃならないの!
虎さん暇なんだから行ってきてよ。格好悪いとか言ってないでさ!」
「な、何だよ?そのクリスマスの夕食って?沙夜里にプレゼントするだけじゃねぇのかよ?
‥大体なぁ、江戸っ子はクリスマスなんて軟派なもんはやらねぇんだよ!」
「なにが江戸っ子よ。愛知県出身なのにさ。
それにねぇ‥」
秋奈が詰め寄ってきた。
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