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全員が、自分の鞄の中身を確認した。
食料や、全員に支給される歩兵銃(日本帝国宮本二十三式)、そしてランダムアイテムが入っていた。
「これ…か?」
祐介は防弾チョッキを引き当てた。
綾は手榴弾(三発)、憲一が組み立て式スナイパーライフルを当てた。海はリボルバーだった。
「どうやって使うんだ、これ?」
憲一がライフルを指差し、言った。
「それか?」
海は難無く組み立ててみせた。
「あとは標準を合わせるだけだ」
長年友達として付き合ってきた二人もこれには驚いた。
「なんでそんな事知ってんだ?」
「…趣味」
まぁこいつの事だからおかしい事じゃあないと、二人は思った。
小・中学校を共にしてきた(祐介は高校もだが…)が、海はノートパソコンを開いてはAEPの事を調べていた。今日が来る事を予測していたかの様に。
「とりあえず四人で行動しよう。少しでも人数が多い方が良い」
海の提案に意見する者は無く、行動を共にする事になった。
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