593人が本棚に入れています
本棚に追加
綾はベッドの上、憲一は椅子にそれぞれ対角線に座っていた。しばらく沈黙が流れた後、綾が口を開いた。
「あの…」
憲一はびっくりして綾の顔を見た。
「怖くないんですか?」
「まぁ…死ぬのは怖いですけどね…。何でです?」
「いや…それ……」
綾は憲一の付けているAEPウォッチを指差した。
「あぁ…これ?」
憲一はAEPウォッチの『死亡者名簿モード』を見ていた。
「自分の友達とか殺られ始まったら、この近くに敵が居るってわかるでしょ?」
憲一はそこまで言うと、綾の顔がうっすら赤みがかっているのに気付いた。
「どうした?」
「………ちょっと」
息も少し荒くなっている。
最初のコメントを投稿しよう!