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「まぁ座れよ。竜」
いつものイシイの口調ではなかった。
いつもなら目の前でタバコを吸っていても見逃す奴なのに…。
「てめぇ!」
竜はイシイに歩み寄り、胸倉を掴んだ。
「ぶっ飛ばしてやる!」
それと同時にイシイは右手を挙げた。
パラララと乾いた音がしたかと思ったら、竜が変なダンスを踊っている。
「ダメだなー、竜は。ちゃんと勉強してないな?」
竜はイシイの胸倉を掴んだまま、膝から崩れ落ちた。
「担当教官への暴言及び暴行。立派な違反だぞー?」
クラス中に悲鳴や鳴咽音が響き渡った。
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