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「お母さんの意識が戻られたわよ。起きて。」
看護師さんの声で私は目が覚めた。
こんなに大変な時に私は眠ってしまい、
気がついたら24日の朝だった。
慌てて起きて
お母さんの元へ走った。
「おかぁさん!!!」
お母さんが生き返った。
嬉しくて、嬉しくて。
涙がまた溢れ出す。
明るい病室にはベットに寝ているお母さんの姿。
「るなちゃん・・・」
弱々しく手を伸ばすお母さん。
私は手を握って何度も
“おかあさん”と叫んだ。
サンタクロースが言ってくれた通り、お母さんは生き返った。
危険な状態から助けてくれた
あのサンタクロースに
いつの日にか
また会いたいと
思うようになっていったんだ。
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