⑮歳

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眩しい日差しで目が覚めた私は、一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、すぐに昨日のことを思い出した。 リビングに行くと、女の人はすでに起きていて、その人に言われるがままお風呂に入った。 湯船に浸かりながら、ゆっくりと昨日の事を考えてみる。 ふいに、涙が溢れてきた。 ここがお風呂で良かったと思いながら、少しだけ泣いた。さっぱりした顔でリビングに行くと、昨日着ていた制服はキレイに洗濯され、アイロンまでかけて紙袋の中に収まっていた。 女の人は他の大きい紙袋に色々な服を畳んでは入れを繰り返している。 何なのか聞いてみると、私にくれる服らしい。 「ホンマは今日着る服だけ貸したらいいんやろうけど、今日行ってすぐ、お金稼げるとは限らんから、着れんくなった服とかあげる。お下がりから嫌かもしれんけど、ないよりましやん?靴とかも、何足か履かんようになったやつもあるし…。」 そこまでしてくれるなんて思ってもみなかった。 心から女の人に感謝した。 男の人から女の人に電話があり、指定された場所に行くことになった。 女の人は下の玄関ホールまで見送りにきてくれた。 私は女の人に何度もお礼を言い、そのマンションを後にした…。
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