⑮歳 ②

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寮に荷物を置いてすぐ仕事に向かった。 その前に途中でお腹が空くだろうからと、コンビニで、おにぎりやジュース、タバコ何かも買ってもらった。 仕事の時間は夕方五時から夜中の一時まで。 普通に働くのと変わらない勤務時間。 日やその人によっては一人も客がつかないこともあるらしい。 ちゃんとお客さんがつくんだろうか…? でも、やるしかない。 不安になんてなってる場合じゃない。 再びあの店についた。 仕事で着る服や、靴はお店が貸してくれる。 それに着替えたあと、お店の説明を聞く。 どこに何があって、これを使う。あれを使う。使っちゃいけないもの。 話を聞きながら頭に叩きこんだ。 接客の場所は薄い壁で敷きられただけの大人二人が座れる程度の小さなソファだけ。 女の子の待機場も同じ場所。 気持ちを落ち着けるために深くソファに座った。 私の「嘘」の名前が呼ばれた。「嘘」で固めたような別人の私が客を出迎える。 ⑮歳風俗嬢誕生
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