第1章四天王の別れ

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平和な生活を送っていた。四人のあるグループ。  それは、全国各地からやってきた、   四天王と呼ばれる人間だった。   日本から来た、日向 若。   アメリカからやってきた、フォース・グレイマン、   インドからやってきた、ツースト・レオンハート。   そして最後に、マドリッドからやってきた、   ウーノ・アン・ウィンネスだ。   「最近は本当に平和ですね。」   若はうれしそうに話した。   こうして四人でお茶会を開けるのも、その平和のおかげ。   若はもともとあまり争いを好んでいなかった。   ここにいるのは、父親が紹介したから。   そんな彼を、ウーノはとても信頼していた。   「でもでもぉ、つまんないよね~。」   「馬鹿。貴様争いをそう簡単に楽しみにするな。   あれは人が傷つく。悲しいことだ。」   ツーストの言葉に、若は頷いた。戦いは悲しいこと。   決してもう二度と戦いたくない。   彼の中にはその想いしかなかった。   とはいえ、暇だということにツーストは賛成していた。   何かないかとずっと考えている二人に対し、   ウーノはそっと、口を開いた。   「最近は、ここを鳥籠だと考えてしまう自分がいる。」   「鳥籠……ですか?」
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