戦場に消えた投手

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俺のもとへ届いた一枚の赤い紙 俺は悟った もう野球はできないだろう 一枚の赤い紙が、俺の人生をまるっきり変えた 飛びかう砲弾 耳を裂く轟音 迫り来る恐怖 次々死んでいく仲間 俺はボールでなく手榴弾を握り 身の危険も顧みず前へ前へ進む 野営の火を見つめながら 手にはこっそり忍ばせたボール 手榴弾の方が重いはずなのに なぜか今だけはずっしり重い 目の前の炎がぐらりと滲んだ
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