戦場に消えた投手

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衝撃が俺の体を包んだ 砂埃を含んだかまいたちが 俺の体を吹き飛ばし切り刻み 何メートルも離れた地に叩きつけた 最期に見えたのは青い空だった それはマウンドから見上げた空とまったく同じで 次第に視界が赤く染まるなか 俺は微かな幸せを夢見ていた あの頃自分に敵なんていなかった マウンドは俺のためだけの空間 いつまでもボールを投げていたいと願った 時代はそれを許してはくれなかった
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