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「世話になったな。マスター。」
翌朝。
荷物をまとめた俺と香織はバーを後にした。
「明後日は香織ちゃんの誕生日だな。」
「ん?ああ。」
「私も何かお祝いするか。」
「つーことは……。」
「ああ。明後日此処でパーティーを開いても構わん。」
「大丈夫なのかよ?店は。」
「どうせガラガラだ。」
「だな。」
俺はにっ!と笑った。
このバーは落ち着く。
俺はこのバーには本当に何かあったら理由適当に付けて来たいと思う。
その後マスターと別れ、しばし歩いて香織とも別れた。
家につき、荷物を片付ける。
その瞬間!!
ーーーーピリッーーーー
背筋がゾクリとした。
変な感覚。
いわゆる殺気……。
何なのだろう………。
俺は肩の振るえを止まらせる事が出来なかった。
~~~~~~♪
不意に歌声が聞こえて来た。
それは非常に『恐ろしく』、『悍ましく』、『美しい』歌声だった。
「おいで♪おいで♪こっちはとっても暖かい♪嫌よ♪嫌よ♪貴方はこっち♪下の冷たいこっちへおいで♪」
歌詞も怖い。
………一体………。
何なんだよ!?
<眠気:死の影に続く>
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