眠気:冒頭

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事は遡って3時間前。 国会での話し合いが今日も行われていた。 俺はその話をしっかり聞く。 だがぐるりと辺りを見回すとその議会はひどいものだと一目瞭然だった。 欠伸までする議員まで居る。 これが国会の現状だと同じ議員として恥ずかしく思う。 更に極めつけは連日のように相次ぐ議員の不祥事。 仮にも国民を代表する人間がこれだ。 俺としても恥ずかしく無い訳が無い。 俺が党首を努める希望党は人数が多い訳ではない。 数多くある一端の野党に過ぎない。 だが党の人間は皆真面目だ。 真剣の国の事を考え、国の為にはその身すら削る覚悟だ。 俺はこれこそが議員のあるべき姿と考える。 だが他の党の幹部議員といえば自分の為にはその国すら削るような奴らがほとんどだった。 俺はそんな奴らの為に身を削ってると考えると阿保らしくて眠気がしてくる。
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