眠気:冒頭

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そして今日の国会が終わり冒頭に戻る。 「そんなこと出来るかよ。」 友人は阿保らしげな視線を投げ掛ける。 「出来るさ。希望党は真面目なんだ。いつかその真面目さが国民を評価してくれる。国以外の事しか考えない議員よりは信じられると思ってくれる。」 俺は大マジで友人に語る。 友人はうーん。 という顔をした。 「まぁ確かに希望党は真面目だよな。いつか表向きな評価を貰えるかもな。」 ちなみにこの友人は俺が小学校の頃からの幼なじみだ。 今は与党の一議員として頑張っている。 昔から日本のモラルに着いて話していたから彼は信用出来る。 「でもさ。お前って昔っからアンチ与党だよな。」 「アンチ与党の何が悪いんだよ。野党はやっぱり与党に勝ちたいんだよ。」 そう俺が言うと友人はくくっ。っと思い出し笑いを上げる。 「何が可笑しいんだ?」 「嫌。そういやお前のアンチ与党意見は懐かしいなと思ってな。」 「そうか?」 常日頃アンチ与党意見を俺は上げているからあまり懐かしくは無いがそういえばこいつにアンチ与党意見を述べたのは久しぶりな気がする。 「ま、頑張れよ。そういや宮間。今日飲みに行かね?」 「嫌止めとくよ。アンチ与党意見派が与党の議員と飲んでたら変だろ?今日は後輩議員と飲むよ。」 「ちぇーっ。釣れねーな。」 そういうと再び友人はくくっ。と笑う。 「今度は何だ?」 「嫌お前さっきアンチ与党意見派が与党の議員と飲んでたらおかしいって言ったよな。」 「それが?」 「気付いてないのか?」 「何がだよ。」 「アンチ与党意見派が与党の議員にアンチ与党意見を述べてるって。」 …………………………………………… 自宅までタクシーに乗って帰る。 本当はお金は要らないけどあえて俺は払う。 神様じゃないのだから議員だけそういった交通費がただになる等おかしいからだ。 現に議員だけ交通費ただというのは日本の現在の世論で反発喰らってる。 それにゴルフ接待なんかにもその権限を利用する議員がいるから腹立つ。 今日の国会も腹立つ内容だったな。 そう思いながら自宅の自室へと入ると酔いが回ったのか不意に眠気がさしそのまま眠ってしまった。
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