眠気:冒頭

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今日の議会も終わる。 国会が終わるまでもあまり日数が無い。 まあ恐らくすぐに特別国会が行われるだろう。 今の内閣崩壊の日はあまり無いと見ている。 こればっかりはどの議員も注目を寄せていた。 まあ日本を思って注目しているわけではないと思うが………。 恐らく次の内閣総理大臣は俺だとでも思っているのだろう。 それにしても今日もむしゃくしゃする点が1つ。 今日も不祥事が起きたのだ。 こうもむしゃくしゃが貯まると良くない。 そう判断した俺は全員の誘いを断って1人で行きつけのバーへ行った。 此処のカクテルは最高だ。 だけど俺が此処に来るのはそのカクテルが目当てじゃない。 とりあえず俺は入店する。 「はい。いらっしゃっい………ってお前かよ。」 「お前かよ。は無いぜおじさん。」 「おじさん。は無いぜ兄ちゃんよ。」 互いに皮肉を飛ばし合う。 「またむしゃくしゃする事があったか?」 「何でさ。」 「いやぁ……お前毎回うち来るときはむしゃくしゃした時だからな。」 「よくお分かりで。」 このマスターとは昔からの長い付き合いで父親の会社の後輩をやっていた。 俺の父親……現在は故人となっているが彼はバリバリのサラリーマンだった。 会社が近いだけあって良く父親の会社にも行ったものだ。 俺は会社に行くと宮間部長……父親の地位だがその宮間部長の息子ということで、色々な社員の人が面倒を見てくれていた。 その中でもとりわけこのマスターは俺の世話をしてくれていた。 そしてこのマスターは退職後このバーをしているという事だ。 そしてこのマスターは俺と同じアンチ与党意見派の人間だった。 だからお互い共通の意見を所有したり交換したりする。 「相変わらずアンチ与党か?」 「そりゃあんたもだろ。マスター。」 「まあな。」 マスターとはかなり気が合う。 「まあ今日は酒でも飲みながらアンチ与党意見を語ろうや。勿論マスターのおごりでな。」 「何で私のおごりだ?」 「ムカついてるからだよ。」 「そんなのでは希望党も先が思いやられるな。」
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