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家へと向かう途中、一人の女の子と目が合った
その女の子はとても綺麗だった
「ぁ……いない」
目の前を人が通り過ぎた時には、いなくなっていた
幻でも見たような気分だ
「お兄ちゃん?どうしたの?」
「何でもないよ。帰ろうか」
「うん!」
心配そうな顔の悟に笑いかけ、母さんの後を追う
その後、家に着き食事の準備に取り掛かる
「透~!テーブルに運んでくれる~!」
「分かった~!」
悟の遊び相手を一旦止め、料理を運ぶ
俺の真似をしようと、悟もフォークやスプーンを持って行く
ピンポーン
テーブルに並べているとインターホンが鳴った
玄関に行き、ドアを開けようと手を掛けるが嫌な予感がし開ける事が出来ない
ガチャ
迷っているとドアが開いた
「ただいま!香里!」
「薫さん!お帰りなさい!」
入ってきたのが父さんだと分かって、肩の力が抜ける
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