序章

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父さんが中に入ったので、ドアを閉めようとした時   「あぁそうだ…入っておいで!」   その言葉と共に入って来たのは女の子だった 銀色の綺麗な長い髪 太陽に晒された事が無いような白い肌 瞳は深いブルー 何処を取っても綺麗としか言いようがない ボーッとしている俺に父さんが気付き、からかってくる   「どうした?まさか、惚れたのか?」   「ち!違う!綺麗だなって…」   「薫さん、その辺にしてあげて?それで、この子はどうしたの?」   母さんが話題を変え、解放される 確かに見た事がない子である   「親戚の子供でな…預かる事になった」   「お父さん!遊んで!あれ?お姉ちゃん誰?」   父さんが帰って来たのに気付き悟が走って来る そう言えば、名前を聞いていなかった   「冬姫と言います。よろしくお願いします」   初めて聞いた声は鈴のように可愛かった こうして冬姫(フユキ)を入れた5人でクリスマスパーティーをする事になった
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