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小さいライブハウス
でも
結構な数の客
入りきらなくて
外にいる客
『嘘つきだなぁ』
なんて思う
懐かしい感じがした
デビュー前ってこんな感じだった
小さい箱のようなライブハウス
全員の顔の見えるステージ
それぞれに好きなファッションに見を包み
化粧直しをするファン達
俺って場違いだなぁ
って思いながら
ふとっ
後ろの壁に背中を預ける男が目に入る
反射的に目をそらす
それと同時に明かりが消え
曲が始まり
歓声が大きくなる
音楽家にとって
その一瞬の歓声のために生きていると言っても嘘ではない
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