戦士と火竜

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(やるな…新米という訳では無いか…先程の頼りなさそうな餓鬼とは思えない)   「バゾー!眼ェ瞑れ!!」   (…?)   彼は言われるがままに眼を瞑るや否やアレンが閃光玉を炸裂させた。視界を奪われたリオレウスは後退し、尻尾を振り回して暴れている。アレンは奴が戦えないのが解るとバゾーに向かって走った。   「つかまれ!一旦逃げるぞ!」   彼はバゾーを肩に担いでエリア4へと移動した。     「巻いたな…あんな状態だから暫くは追って来ないだろ」   アレンは先程のエリアの放を睨みながら言った。   (もしや、オレとした事が足手まといになったのか…?チッ、情けない…。)   己のふがいなさを悔やむバゾー。思わず顎を噛み締める。   「おい、コレかなり効くから飲めよ」   「ルォ…?」   バゾーは瓶に入った緑色の半透明な液体を手渡された。不思議そうに見つめる。   (何だ…コレは…?)   「別に危ないもんじゃないさ」   (回復液…か?)   じっと回復薬を見つめるバゾー。彼はそれが何かを何となく理解した。
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