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「アレン!伏セロ!」
突然バゾーがアレンに飛び掛り、地面に押し倒した。その直後大木よりも太い尾が高速で真上を霞める。
「す、すまねぇ」
「良イ、オ前ガ無事ナラ別ニドウト言ウ事モナイ」
狩人は直ぐ様立ち上がり、刄が付いた円形の板を構えて直後に勢い良くそれを投げ付けた。
キィーンと空気を切り裂く高音を響かせながら飛竜に向かって飛んで行く機械仕掛けの手裏剣。リオレウスは危険を感じ、身を屈めた。直後、刄が強固な鱗を切り裂いて行く。
「グギャアァウ!」
鱗と同時に背中の筋肉を斬られ、痛みに悲鳴を上げる飛竜。一方、切り裂いた手裏剣はUターンしてバゾーの元へ戻ろうとした。
「ガアァア!!」
怒るリオレウスは振り向き、火球が炸裂させた。爆発する手裏剣。
「アッ!チ、畜生!」
地面を何度も踏んで悔しがるバゾー。
「ど、どんまい…うわ!!」
アレンはバゾーの身体を引っ張って飛んできた火球から引き離した。
「オット、スマンナ」
「どういたしましてッ」
体制を立て直し、武器を取る二人。リオレウスは唸り、二人を凝視する。
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