戦士と火竜

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凄まじい熱量の火球が吐き出され狩人が居た場所で爆裂する。しかし、それは敵を捕えてはいなかった。リオレウスの顔に何かの影が重なる。   「ギャオオォォオ!」   素早く跳躍し、容易く火球をかわしたバゾーは落下の勢いを利用してリオレウスの頭にスピアを突き刺さした。勢いが有った為あっさりと貫通する槍。だが急所を捕えてはいなかった。   「ガグァア!」   「ウ、ウォォ、畜生ッ!」   スピアが貫通したまま痛みで素早く頭を振るリオレウスにバゾーは振り落とされてしまった。そこへ奴は尻尾を叩き付ける。バゾーは慌てて横へ転がり、強烈な殴打をかわした。あまりの威力に土と草が叩き潰されている。   「クソッ…有効ナ武器ガ無イ……ン?」   バゾーはそばの地面にアレンのアッパーブレイズが突き刺さっているのを見つけた。彼は無意識に柄を取り、それを構える。   「アレン…借リルゾ…オオオォォォガアアアアアァァァァァァァァ!!」   彼は素早く走り出しリオレウスに迫る。だが、奴は紅い炎を口の中に溜めていた。   (ま、不味い…!)
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