戦士と火竜

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此処はシルクォーレの森。その森の草木が不自然に揺れている。何も居ない筈なのに足跡が付く。草木が揺れる度に蜃気楼の様に景色が歪む。明らか不可解。何故その様な事が起こっているのか…そこには不可視の"狩人"が居るからだ。   (…爆音…何が爆発したんだ?)   "狩人"は音を聞き取り、その元を探っている。すると、森を出た辺りで何かが目の前を横切った。   「ぐっ、あああああ!」   (ッ!何だ?!)   それは彼と同じ程の大きさの生命体だった。それは巨大な剣と紅い鎧を装備している。見た感じは子供ととれる。   (…この星の戦士…か。手負いだな…コイツがさっきの爆発を?いや…そうは思えないな)   狩人はその少年をまじまじを観察する。   「ち、畜生…リオレウスめ…いってーなクソッタレ!!」   彼は剣を杖にしてよろめきながら立ち上がった。   (ほぅ、怪我を押してなおも立ち上がるか…なかなか立派じゃないか。そして言語らしき物を発していたな…知能指数は高い生命体らしいな。リオレウス…と言ったか?何なのだ?)   狩人はその答えを得る為に辺りを見回す。   (なっ?!)
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