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(ん?何を飲んだんだ?…あぁ、この星の薬といった所か…うっ?!うわぁあ!)
狩人は突然木から揺すり落とされた。何故そうなったか、そう考えてからリオレウスが木に体当たりをした故だと即座に把握した。
(チッ…馬鹿力だな…離れるか)
狩人は素早く走って10m程の間合いを取った。リオレウスは低く唸り、相手の様子を伺っている。
(嗅覚で追って来るなら無意味に擬態する必要も無いか…疲れるしな)
擬態を解き、リストブレードを出した。
「うわっ!ひ、人が出てきた!…ん?人かアレ?」
見たことも無い様な光景、見たことも無い様な人間が現れて驚く少年。そこに現れた人間は金属の仮面、軽装な装備、腕から飛び出た鋭い剣を身に付けていた。頭には長い髪と思わしき物が有る。
(あ、アイツが居たなそういや。まぁ良い、目の前の相手に集中するだけだ)
「ガアアァァァアア!!」
(ッ?!ぐああぁあが!!)
響き渡る轟音、怯む狩人。彼は思わず耳を塞いだ。
(ぐっ…?口に熱源!?ヤバい、何か来る!だ、だが…。)
鼓膜を通じて脳を揺さぶられたらしく彼の身体は麻痺していた。動く事が出来ない!
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