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「ア…レン?」
「名前解るか!そう、アレンだ!アンタの名前は?」
(やけに話し掛けてくるな…まぁ、興味が沸くのも解らん事は無いが)
「…バゾー」
彼はリストブレードをしまいながら無愛想に答えた。
「バゾーって言うんだ!?てか、その剣カッコイイなぁ…小手から生えてるなんて、見たこと無い形だ…。」
(ッ!!)
アレンが剣に触れ様とすると、バゾーは素早く離れてブレードを出し、彼を威嚇した。
「うわわっ!気に障ったなら悪かったよ!もうそれに触らないってば!」
「………。」
(愛用の武器になれなれしく触れられるのは…やはり好かん…。)
彼は再びブレードをしまい、立ち去ろうとしたが、腕を引っ張られて離れられなかった。
「ガアアッ!!」
直ぐ様振り向き、うっとうしいと言わんばかりに吠えるバゾー。
「ぐっ!…あ、あのさ…怪我してるぞ、腕」
彼が左腕を見ると、確かに切り傷が有った。恐らく木から落とされた時の物だろう。
(あの時か…だが大した怪我じゃない)
彼はアレンを無視して先程のエリアに移動して行った。
「緑の血…か。」
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