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ジークがジッとカップを見つめていると、 「カフェオレぐらいでそんなに深刻な顔になるなよ!」 苦笑を浮かべるクリフが肩を叩いてきた。 「……痛いんだが?」 あれか? 一般常識を知らない俺をそんなに馬鹿にしたいのか? 振り向いたジークは冷たい目をクリフに向けていた。 「スキンシップだって♪」 それを受けて怯んだ様子もなく満面の笑みでクリフが答える。 「へぇ…。」 スキンシップ…ねぇ。 それなら俺もちゃんと応えてやらないとなぁ♪ ジークはカップを机に置き、ゆっくりと立ち上がる。
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