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クリフの叫びも空しく、ジークに肩を掴まれて部屋を出ようとした。
「そこのゴミが起きたら隣の部屋に来るように伝えといて?」
ちょっとだけお仕置きをしたいから♪
ジークの笑顔を見たウェイクは冷や汗をかきながら頷く。
「さぁ…行こうか。」
何の変哲もない言葉だが、クリフにとっては死刑宣告にも等しい。
ワナワナと身体を震わせ首を横に振り続ける。
「――さっさと来い。」
先ほどまでの声とはまるで違う、低い声色でジークが言う。
その声にクリフの身体はビクッとなった。
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