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「――頑張りなさい。」
リフィルが優しく微笑みかける。
ジークは嬉しそうに頷いて微笑み返す。
「行ってきます――母さん。」
ジークの言葉にリフィルは驚いた表情をしていた。
彼は今までリフィルの事を名前で呼んでいた。
内心、母親のように慕いながらも恥ずかしくて言えなかったのだ。
そのジークが自分を母と呼んでくれた。
リフィルは嬉しさでいっぱいになり、涙がこみ上げてくるのを感じた。
「たまには…私の家に顔を出しなさいよ?」
本当に嬉しそうな笑顔でリフィルが言う。
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