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「中嶋さん、お疲れ様っす!」
「お疲れ様。」
夕方5時。
バイトが終わった。
帰り支度をして店を出ると、外はもうすっかり真っ暗で、外灯の明かりが頼りなくらいだった。
「中嶋さん、途中まで一緒に帰りませんか?」
同じく帰り支度を終わらせて外に出て来た岡田にそう声を掛けられ、外も暗いし、一人よりは安全だろうと思って頷いた。
「今日も忙しかったっすね~。」
「そうだな…。」
「あっ!あのお店のおでん食べましたか!?はんぺんがオススメっすよ!!」
「そうか…。」
「あと期間限定のホワイトチョコレートもなかなか美味いっす!それからー…って、聞いてますか!?」
全く…
こいつはよくこんなに話題が出てくるな…。
半ば呆れながら話を聞いていた俺がふと岡田とは別の方に視線を移すと、ガラスのショーウインドウが目に入った。
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