内緒

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  そこにはイルミネーションに負けないくらいに綺麗なリングが並んでいて、自然と俺の足が止まる。     「中嶋さん?どうかしたんすか?」   ひょこっと俺の横から顔を出して俺の見ているものを一緒になって見出した。     「キレイな指輪っすね!」   「ああ…。」     "ずっとそばにいてね"     昼間店に来た女の子が言っていた言葉の一部が思い出された。   「…指輪か…。」   そうだ、儚に指輪をプレゼントしよう。     "ずっとそばにいて欲しい"って思いを込めて…。     頑張って稼げば買えない額じゃない。     「よし…。」   「ちょ、中嶋さん!?」   いきなりスタスタと先を歩き出した俺に、慌ててついてくる。     もう少し頑張りますか。 儚のためだと思えば少しも苦じゃないから―…                   .
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