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プルルルル
プルルルル
プルル
『はい、中嶋です。』
「お、その声は儚か?久しぶりやなあ。"中嶋です"なんてかわええなあ。」
『え?え!?ご主人様!?』
まあ、当たり前のリアクション。
「そうそう。兄さんおるかなあ?」
『は、はいっ。…由良さん、ご主…高良様から…。』
『は?高良?またなんか変な事でも考えてるんじゃないのか?』
…聞こえてますが…。
兄さん、僕の事そんな風に考えとったんかい。
『…もしも「兄さーんっ!久しぶりやねぇ!で、本題なんやけど、クリスマス空いとる?空いとるよな!?って事で兄さん家にクリスマスパーティーしに山田君と行くさかい。楽しみにしたってや!それじゃ。」
『ちょ、お前何言って"プツッ"
ツー
ツー
携帯電話をパタンと閉じる。
「いやあ、兄さんも楽しみにしてくれとるし、頑張ろうかあ!」
「高良様、先程のお電話で俺の名前もした気がしたんですが?」
「んー、気のせいちゃうん?フンフーン。」
鼻歌混じりに仕事をすすめる。
クリスマスが楽しみだ。
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