勝手にクリスマスパーティー計画-儚・由良side-

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  プルルルル プルルルル   部屋にこだまする電話の音に、儚は受話器を取った。    「はい、中嶋です。」   『お、その声は儚か?"中嶋です"なんてかわええなあ。』   受話器の向こうから聞こえて来た聞き覚えのある声。  僕がとても恐怖した声。   「え?え!?高良様!?」   『そうそう。兄さんおるかなあ?』   一体何を企んでいるんだろう…。 また僕高良様の所に連れ戻されちゃうのかなあ…?   とりあえず今は由良さんに代わって欲しいみたいだから大人しく言うことを聞いておこう。   「は、はいっ。…由良さん、ご主…高良様から…。」   僕は、電話のすぐ近くで本を読んでいた由良さんに声をかけて受話器を渡す。   「は?高良?またなんか変な事でも考えてるんじゃないのか?」   全く。 高良から電話なんてきっとろくでもないことだろう。                    .
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