イルミネーションが輝いて

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  12月25日 クリスマス   昨日はクリスマスイヴという事もあり、うちのコンビニでもケーキが良く売れた。   俺の店は、クリスマスになるとその日まで働いた分の給料が出る。   その給料で儚へのプレゼントを買おう。     朝9時からの仕事だから、プレゼントを買って帰れば調度良い時間だろう。   高良が来るとか言っていたが、まあ、正直どうでもいい。     「中嶋さん、おはようございますっ。」   「あ、岡田。おはよう。…これ、この前借りた服、ありがとうな。」   前に岡田の家に行った時に借りた服の入った紙袋を差し出す。   「今までシフト合わなかったからなかなか返せなくてな…。遅くなって悪かった。」   「大丈夫っすよ。あ、あの後は儚さんと仲直り出来ましたか?」   「ああ、おかげさまでな。本当にありがとう。」   俺は心からの感謝の気持ちを込めてお礼を言った。 きっと岡田が居なかったら俺は駄目なままだったから。   「良かったっすね!お幸せに。」   岡田は心から祝福してくれているようだった。               .
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