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どうしよう…。
ホントにシルバーネックレスで良いのかなあ?
やっぱりベルトとか、服とか、靴の方がよかったんじゃないかなあ…?
僕はきっと浮かない顔をしていたんだろう。
店員さんが僕の顔色に気付いてこう言ってくれた。
「お客様が御選びになられたこのネックレスは、恋人にお渡しになられるものですか?」
「は、はい…。」
「好きな人に戴いたものはなんでも嬉しいものですよ?ものだけじゃなくて、言葉や仕草など。ですから、自分を信じて頑張ってみて下さいね?」
そうか…。
好きな人に貰ったものはなんでも嬉しい。
僕は一体何を迷っていたんだろう。
「ありがとうございますっ!」
僕はお金を払って包んで貰ったシルバーネックレスを受け取ってお店を出た。
時刻は19時。
もう由良さん帰って来てるだろうな…。
高良様も来るんだ。
早く帰らなきゃ怒られちゃうかも…っ。
僕は光り輝くイルミネーションの中、走ってアパートまで向かった。
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