幻術の授業

2/4

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
  いよいよ、幻術の授業の時間だ。   子供の夢のためにも、失敗は出来ない科目。       「候補生の皆さん、集まりましたか?」   『はい!』       候補に選ばれた5名は一斉に返事をした。   先生は候補生たちの顔を一通り見て、授業に入った。       「皆さんも知っていると思いますが、幻術にはとても重要な役割があります」       先生は真剣な面持ちで話を続ける。       「自分の姿を相手の思い描く姿に変えてしまうこと。そして、夢を与えることです」       夜未たちは、静かに先生の話を聞いていた。       「でも、時々…サンタの存在を信じない子供がいます。そういった子供には普通の幻術がききません」   「先生!」       一人の候補生が挙手した。   先生はその候補生に「どうぞ?」と促した。  
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加