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いよいよ、幻術の授業の時間だ。
子供の夢のためにも、失敗は出来ない科目。
「候補生の皆さん、集まりましたか?」
『はい!』
候補に選ばれた5名は一斉に返事をした。
先生は候補生たちの顔を一通り見て、授業に入った。
「皆さんも知っていると思いますが、幻術にはとても重要な役割があります」
先生は真剣な面持ちで話を続ける。
「自分の姿を相手の思い描く姿に変えてしまうこと。そして、夢を与えることです」
夜未たちは、静かに先生の話を聞いていた。
「でも、時々…サンタの存在を信じない子供がいます。そういった子供には普通の幻術がききません」
「先生!」
一人の候補生が挙手した。
先生はその候補生に「どうぞ?」と促した。
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