第一章 「初夏」

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彼等は教室を出た後、まだ部活動などで聞こえる遠くからの声を背にして学校を後にした。   「ねぇ今週の休日ちょっと遠出して遊びに行かない?」 いつもの帰り道で彼女といつも通りに会話をしてる中で彼女からそんな提案が出た。   「イイけど、どこに行きたい?ベタな場所は無しな?」彼は彼女が行きたい場所を悟るかのように言う。   「〇〇ズニーランド行きたい!」そんな彼の悟りも無意味にかき消し言う彼女。   彼は少し呆れた様子でこんな事を言った。 「お前それめちゃくちゃベタじゃねーかよ」   「えー だってアンタと行きたいんだもん…」   「行きたくないとは言ってないけど?俺もお前と行ってみたいし」 彼はニヤニヤしながら彼女のご機嫌を取るかのように言った。   そんな会話をしているともう彼女の家の近くになっていた 「あ、お前もう家近くじゃん」 「あ、ホントだ~ んじゃまた明日学校でちゃんと決めようね!〇〇ズニーランドのこと!」 「あいよー それじゃなー」   しかし彼等は平成生まれの子らである 携帯電話の1つや2つ普通に持っている。   帰宅後 双方電話で話し合った結果 期末テスト前の大事な時期だというのに〇〇ズニーランドに行く事になった。
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