第二章「通り雨」

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ジリリリリリリリ!!!!   「………はぁ…?」 彼は一瞬何が起きたかわからなかった、しかし意識が段々と覚醒してきて今日がデートということと遅刻寸前ギリギリということに気付き飛び起きた。   彼は一分という速さで着替えを済まし、まだ誰も起きていない家の階段を駆け降りるとキッチンに寄り道をして冷蔵庫の中にあったプリンを一口で飲み込み、足早に家を出た。   ---------------- 小鳥のさえずりさえ聞こえてきそうな清々しい朝、そこに大事な日を前にして夜更かしをした寝不足の女性がまだぐっすり寝ていた。   (………ん~…朝っすか~) 彼女はむくりと起き上がり眠そうな目を擦ると気だるそうにダラダラと前日夜更かしまでして決めた服装に着替え 必要最小限のオシャレをして家を出た。
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