第二章「通り雨」

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無言で手を引かれ着いた先は当たり前ながら駅の改札入り口だった。   「俺が遅刻したのが悪いけどさ もう電車の時間がきちゃってるから、行こう 電車ん中で俺が朝起きた時の物凄く楽しくて速い話聞かせるからさ」   苦笑いを浮かべてすまなそうに言う彼   彼にとって今は神様のような存在の彼女は彼に対して自分を待たせておいて 既に楽しく他愛も無い話にもっていけるのに苛立ちを覚えながらも手を引かれ   改札を通り抜け   ホームで差ほど待つ事も無く電車に乗り込み無事…出発となった
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