38人が本棚に入れています
本棚に追加
『じゃあ俺はこれで…』
俺はそう言うと窓の外に出ようとした
『待ってサンタさん!!
サンタさんは何かいらないの??』
少女は目をうるうるさせながらいう
『俺らサンタはねぇ
君たちの笑顔を貰えただけで十分さ!』
そう言うと俺は飛びたった…
『ありがとうサンタさん~』
少女の声がまた響きわかる
やれやれとため息を漏らす
さぁて次の獲物を狙いますか
そう思うとまた俺は屋根を飛び回った
サンタクロースは
プレゼントも髭も
トナカイもソリも持っていなかったが……
少女の目にはサンタクロースが確かに写っていた
END
最初のコメントを投稿しよう!