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一生に一度しか着ることのない、真っ赤なドレス。
こんなにも早く、俺を残して逝ってしまうなんて!!!。
あの時、俺が迎えに行けば良かったのか‥。
明日逢おうと言えば良かったのか‥。
自分を責めても責めても、答えは見つからなかった‥。
「香奈子!香奈子ぉ!」
俺は冷たい香奈子の身体を抱き締めて、男泣きに泣いた。いっそこのまま俺も死んでしまいたかった‥――。
それで香奈子を死の淵から取り戻せるのなら、こんなちっぽけな命なんかくれてやる!。俺は神を罵り、むちゃくちゃに叫んだ。
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