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泣き声が聞こえる。
遠くからなのか、近くからなのかさえわからない。
だけど、とても悲しんでることだけはわかる。
あぁそうか、これは君の声だったんだね。
どうして今まで気付かなかったんだろう。
どうして、もっと早く出会わなかったんだろう。
君の痛みがわかるのは、僕だけだったのに。
だけど、知ってた?
僕は君にとても感謝しているんだよ。
だって、君は僕に生きる意味を教えてくれたから。
一生消えることのない傷を、誇りに変えてくれたから。
ねぇ、聞こえる?
僕の声は君に届いてる?
もしもまだ、君が泣いているなら
この声が届くまでいつまでも叫びつづけたい。
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