序章・1 伝えたい言葉

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泣き声が聞こえる。 遠くからなのか、近くからなのかさえわからない。 だけど、とても悲しんでることだけはわかる。 あぁそうか、これは君の声だったんだね。 どうして今まで気付かなかったんだろう。 どうして、もっと早く出会わなかったんだろう。 君の痛みがわかるのは、僕だけだったのに。 だけど、知ってた? 僕は君にとても感謝しているんだよ。 だって、君は僕に生きる意味を教えてくれたから。 一生消えることのない傷を、誇りに変えてくれたから。 ねぇ、聞こえる? 僕の声は君に届いてる? もしもまだ、君が泣いているなら この声が届くまでいつまでも叫びつづけたい。
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