第一章 思考

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考え事は彼女とクリスマスのことだった。  九州男は18歳から、彼女が出来ても一年以上つづく事がなかった。  九州男が付き合う理由は、お気に入りでやりたいときにやれれば便利だからだ。  それに加えめんどくさがりという性格もありクリスマスは大嫌いだった。   だからクリスマスは必ず一人で過ごしていた。  そう…九州男の準備とは彼女とクリスマスを過ごす準備ではなく、彼女と別れる準備だ。 だから一年以上続かないのは当たり前、自分から別れてるのだから、  九州男にとって彼女はどうでもよかった、実際、彼女と過ごすよりパチスロをやってる方がたのしかった。 要は都合のいい女が残っていれば良いのだ。  呼び出せばホイホイ来る女や、多少のお金を用立ててくれる女は便利だから彼女とは別に常にキープしていた。
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