Lightning Blues

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窓越しの招かれざる客は、少しクールにさ お前はどうすんの? なんて、ミサミサに聞いてんの。 いいの、こっちと行くんだから。 って言い返されて、やつは、ちょっとまた冷めた感じになっちゃったんだよ。 ええと、そっちはなんか付き合ってた感じだから、 そりゃ、こっちもだけど、つまり… 深刻に逃げなきゃ。 バイクで。 サラバ友よ。 カバンなんか放っとけってゴーだぜ。 雷がなってた。 暑くもなく、寒くもなく、酔っ払ってずぶ濡れで、笑いが止まらなくて、気持ち良くて ほとんど千葉だろっていう所まで高円寺から彼女を送って走ったんだ。 ついでに犬見てけば? って犬? 濡れた犬なんて見たくないよ。 いいって、止んだし、お前んち実家だし。 紫の生ぬるい風で、開襟シャツを乾かしながら、誰もいない一本道をながして帰るってわけさ。 …カネ返すの忘れたけど。 逃げなきゃ。 何だか、全て放ったらかして1人ぼっちになっていくのが気持ちいいから。 こんな時、バカでかい音で走ったり、ギター弾いたり、壁にスプレーしたりして、手がかりを残しそうになるんだろうけどさ。 部屋のカバンに2万入れて寝ちゃう事くらいしか 思いつかなかった。
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