4人が本棚に入れています
本棚に追加
びょういんにつくと、お父さんは入口のおばさんにお母さんの名前をいった。
おばさんは名前をしらべて、右のほうをさした。
お父さんに手をひかれ、ぼくはあわててついていく。
いきどまりのとこを左にまがってすぐのへやに入った。
ガチャッ
「あっ…お母さん…」
そこには、真っ白なかおをしたお母さんがねむっていた。
まわりにはおいしゃさんと、けいさつの人がいる。
お父さんはゆっくりお母さんにちかづくと、そっとお母さんにふれた。
「おい…目をさませ…。…うそだろう?まだ、ただいまっていってないぞ?」
お父さんがないている。
ぼくはきゅうにふあんになって、お母さんにちかづいた。
「お母さん!おきて、お母さん!!」
お母さんの手にさわったら、すごくつめたくて、思わず手をはなした。
お母さん…うごかない。
目をつぶったまま、おきない。
ぼくのかお見てわらってくれない。
お母さん…お母さん…
最初のコメントを投稿しよう!